母の上京
夫が香港に出張中、母をよぶことにした。
母は若いころ東京にいて、東京が大好きなのに、諸事情によりなかなか上京して東京を楽しむことがない。だから、夫の不在は半分口実。
母は上京。東京駅へ迎えにいき、その後ベビーといっしょに銀座をぶらついた。銀ブラが母の何よりの楽しみ。買い物はしなくていい。ただ、有楽町から四丁目、そして新橋へぶらぶらと歩いた。昔、銀座で仕事をしていた時期があるので、懐かしいらしい。
その後、いつものおすし屋さんでランチ。「準備中」の札がかかっていたけど、聞いてみたら知っている人はOKだとか。貸切でおすしを握ってもらって得した気分。9キロの動く怪獣を抱っこしたままだからちょっと大変だったけど、少しくらい騒いでも誰にも気兼ねすることもなくて楽しめた。
年の割には若くみえるけれど母はもう77。父を9年前に病気で亡くし、それから彼女自身も自律神経を病んだり、それを姉と私で支えたり、家族全体がとても大変な時期を過ごした。家族の誰かが欠けてもその穴を埋めるのは容易ではないことを体感した。
ドラマのような家族とはほど遠く、いつでも文句いったり、素直になれないそんな家族。それが、最近母が私をとてもほめてくれる。子供のころにこんなふうにほめてもらった記憶がない。私自身はほめられるような母親ではないけれど、そんな私をいい母親だとほめてくれる。ベビーが元気でいい子に育っているのは、お前ががんばっているからだよって。だめママでもうれしいものだ。
今、子供を育てながら、私がどんなふうに育てられたのか母の立場や気持ちを考えてみることが多くなった。それは考えてもわからないけれどね。母は幼いころに実の母親を亡くし、継母との折り合いが悪く苦労したことは聞いている。母自身はそういうつらい経験をしたけれど、私は大事にされたということはわかる。と、子供をもってまたいろいろ考えてしまう私でした。
そうそう、飛行機大好きな母を、夫を出迎えがてら成田空港へ連れて行った。ベビーが騒いだりでゆっくりとは過ごせなかったけれど、喜んでくれた。楽しい2日間だった。